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広島県の外国人観光客は512万人で過去最高(令和7年 観光客数の動向)|総観光客数は6,559万人、コロナ前まであと2.4%

広島県の「令和7年広島県観光客数の動向」によると、令和7年に広島県を訪れた外国人観光客は512万人で、前年の422万人から21.4%増え、過去最高になりました。総観光客数は6,559万人(前年比1.3%増)で、コロナ前の令和元年(6,719万人)を2.4%下回る水準まで戻っています。1人あたりの観光消費額(観光消費額単価)は9,622円で、令和元年の6,562円から46.6%上がりました。

この記事では、県全体の観光客数・宿泊客数・消費額の推移、外国人観光客がどの市町に集まっているか、どこから来る人が増えたかを表にまとめ、外国からのお客様と遠方からのお客様が増えるなかで、宿・飲食・小売の経営者が事務のどこを見直せるかを書きます。竹原市の数字は竹原市の観光客数の記事で詳しく扱っています。

外国語の問い合わせへの返事や案内文を、AIに下書きさせる選択肢を記事の最後にまとめています →

広島県の観光客数は令和7年に何人だったか

令和7年(1月〜12月)の広島県の総観光客数は6,559万人で、前年の6,477万人から81万人(1.3%)増えました。宿泊客数は1,185万人泊(1.6%増)、観光消費額は6,310億円(6.6%増)です。県は、国際線の増便や被爆80年を契機とした広島への関心の高まりなどにより「新型コロナ前に近い水準まで概ね回復」したとしています。

項目令和元年令和6年令和7年前年比令和元年比
総観光客数6,719万人6,477万人6,559万人+1.3%▲2.4%
うち外国人観光客276万人422万人512万人+21.4%+85.3%
宿泊客数1,009万人泊1,167万人泊1,185万人泊+1.6%+17.5%
うち外国人の宿泊130万人泊180万人泊188万人泊+4.5%+44.8%
観光消費額4,410億円5,918億円6,310億円+6.6%+43.1%
観光消費額単価6,562円9,137円9,622円+5.3%+46.6%

令和6年の総観光客数と観光消費額は、一部の自治体から数値の修正があり、前回の報告(6,474万人)から6,477万人に直されています。表の令和6年は直したあとの数字です。

外国人観光客はどれだけ増えたか

外国人観光客は512万人で過去最高を更新し、令和元年の276万人から約1.9倍になりました。県は、広島空港の国際線直行便の増便や新規就航、続く円安などを理由に挙げています。総観光客数に占める外国人の割合を当サイトで計算すると、令和元年の4.1%から令和7年は7.8%に上がっています。

いっぽうで、外国人の宿泊は188万人泊で、前年からの伸びは4.5%にとどまりました。外国人観光客の数(21.4%増)ほどには、県内に泊まる外国人は増えていません。宿泊客数全体に占める外国人の割合は15.9%(当サイトの計算)です。

外国人観光客はどの市町に来ているか

市町別の外国人観光客は、広島市が256万1千人、廿日市市が157万4千人で、2市で県全体の80.8%を占めます(当サイトの計算)。廿日市市は前年から66.5%増え、令和元年の約4.2倍になりました。尾道市(70万7千人)を加えた3市で94.7%です。

市町(総観光客数の多い順)総観光客数前年比うち外国人外国人の前年比
広島市1,568万2千人+1.8%256万1千人+1.9%
廿日市市895万1千人+7.7%157万4千人+66.5%
尾道市669万7千人+0.3%70万7千人+33.9%
福山市607万5千人+9.3%10万4千人+16.9%
三原市430万4千人▲0.0%1万4千人▲20.5%
東広島市361万6千人▲1.4%2万1千人+30.9%
呉市269万7千人▲15.8%5万1千人+6.3%
竹原市107万人+10.6%3万3千人+54.4%

呉市は大和ミュージアムのリニューアル工事に伴う休館が、総観光客数の減少の要因として挙げられています。竹原市は表の下のほうですが、外国人観光客は前年から54.4%増えました(詳しくは竹原市の観光客数の記事)。

どこから来る人が増えたか

県外から来た人は3,416万人(3.3%増)で、県内の人(3,142万人・0.9%減)を上回り、総観光客数に占める割合は52.1%になりました。地方別では関東地方が824万人で前年から10.7%増え、令和元年も上回っています。県は「関東地方、中部地方等の中・長距離地域」からの観光客が増えたとしています。

主な発地令和元年令和7年前年比令和元年比
関東地方768万人824万人+10.7%+7.3%
近畿地方771万人610万人+1.3%▲20.9%
中部地方352万人399万人+3.7%+13.2%
山陽地方445万人368万人▲13.5%▲17.2%
九州地方248万人238万人▲16.0%▲4.1%

近畿地方からは令和元年より2割少なく、関東地方から来る人が近畿地方を上回りました。遠方から来る人は、旅行の前に宿や店のページを読み、メールや予約サイトで問い合わせてから来ることが多いと当サイトは見ています。

人数より速く増えているものは何か

総観光客数は令和元年をまだ2.4%下回っていますが、観光消費額は令和元年の1.4倍(4,410億円→6,310億円)、観光消費額単価は1.5倍近く(6,562円→9,622円)になりました。県は、国内の物価や人件費、宿泊費の単価の上昇を理由に挙げています。

1人が使う金額が上がっているのは、物価が上がった分を含んだ数字です。受け入れる側から見ると、お客様の数はコロナ前とほぼ同じでも、外国からのお客様や遠方からのお客様の割合が増え、問い合わせや案内の手間は人数以上に増えていると考えられます。

外国からのお客様が増えると、経営者の事務は何が増えるか

外国人観光客が令和元年の約1.9倍になり、県外からのお客様が半分を超えたことで、宿・飲食・小売の現場では次のような事務が増えます。どれも、経営者や少人数の従業員が営業の合間にこなしている仕事です。

  • 外国語の問い合わせへの返事=予約サイトやメールに英語などで届く質問に、同じ内容を何度も返す
  • 案内文・注意書きの用意=営業時間・支払い方法・アレルギー表示・館内の決まりを、日本語と外国語の両方で書き、変わるたびに直す
  • 口コミへの返信=外国語で書かれた口コミを読み、内容に合わせて返事を書く
  • 情報の発信=遠方の人が旅行前に読むページやSNSの文章を、季節ごとに書き直す

この記事は、外国人のお客様を増やすべきかどうかや、県・市町の観光施策の良しあしを判断するものではありません。増えたお客様に応えるための事務を、だれがどう抱えているかを見直す材料として数字を並べています。

この記事を読むときの注意

  • 調査の時点=令和7年1月〜12月の1年間(暦年)の数字です。県の資料は令和8年7月17日付で、9月1日付の資料にも同じ数字が載っています。2026年10月24日に広島県のページで資料を確かめた時点の内容にもとづいています
  • 数え方=交通機関の利用客数の調査や観光施設などの入場者数を数える方法などで、県内の市町などが調査・推計した結果を県が取りまとめたものです
  • 広島市の独自の発表との違い=広島市が発表している令和7年の入込観光客数は1,476万人(外国人256万1千人)で、県の資料の広島市(1,568万2千人)と数え方が違います。この記事は県の資料の数字で統一しています
  • 当サイトの計算=外国人の割合(7.8%・15.9%)、2市・3市の割合、令和元年との倍率は、資料の数字から当サイトが計算したものです。資料は四捨五入で表記しているため、計算値が一致しない場合があります
  • 国・地域別=外国人観光客がどの国・地域から来たかの内訳は、今回の県の資料にはありません
  • 物価の影響=観光消費額と単価は、物価や宿泊費の上昇を含んだ金額です

出典

※本記事は2026年10月24日時点の公表情報にもとづいています。

この記事に出てきた仕事、AIに任せると

広島県の外国人観光客は512万人で過去最高になり、県外から来る人も半分を超えました。外国語の問い合わせや口コミへの返事、日本語と外国語の案内文の下書きをAIに任せ、経営者が確かめて送る形にすると、その時間が経営者と従業員に戻ります。

任せられる仕事の一覧は支援内容にまとめています。

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