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広島の大学等の就職内定率は96.6%で過去最高|就職希望者は31年で26.4%減り、短大・高専・専修は3分の1になった

広島県内の大学等を令和8年3月に卒業した人の就職内定率は、96.6%でした。平成7年3月卒と比べられる範囲では過去最高です。

ただし、その率の母数にあたる就職希望者数は13,362人で、平成7年3月卒の18,158人から26.4%減っています。しかも減り方は学校によって正反対で、大学だけは7,706人から9,884人へ28.3%ふえ、短大・高専・専修学校は合わせて約3分の1になりました。広島労働局の集計から、内定率・希望者数の推移・学校別の中身・高校卒業予定者の順に見ていきます。

人を募集するときの求人票づくりも、入った人に社内の段取りを渡す資料づくりも、読んで書く事務です。この仕事をAIへ渡す方法を記事の最後にまとめています →

広島の大学等の就職内定率はいくらか

令和8年3月末現在で96.6%です。学校の種類ごとに分けると次のようになります。

学校就職希望者数就職内定者数就職内定率前年差
大学9,884人9,548人96.6%+0.1P
短期大学361人341人94.5%+0.1P
高等専門学校195人195人100.0%+0.9P
専修学校2,922人2,823人96.6%+1.0P
大学等(合計)13,362人12,907人96.6%+0.3P

4種類とも前年より上がりました。合計の96.6%は平成7年3月卒以降で最も高く、大学だけの96.6%も令和6年3月卒と並ぶ最高です。高等専門学校は195人全員に内定が出ています。

この数字は、各ハローワークが管内の学校に就職内定状況を確認して取りまとめたものです。連絡の取れない学生を未内定として数えるなど、厚生労働省と文部科学省が公表している調査とは方法が違うため、全国の数字と並べて比べることはできません。

内定率が過去最高なのに、人が採りにくいのはなぜか

率が上がっても、就職を希望する人そのものが減っているからです。大学等の31年ぶんを並べます。

卒業年次就職希望者数就職内定者数就職内定率
平成7年3月卒18,158人15,838人87.2%
平成17年3月卒14,326人12,669人88.4%
平成27年3月卒14,224人13,291人93.4%
令和6年3月卒13,714人13,236人96.5%
令和7年3月卒13,569人13,061人96.3%
令和8年3月卒13,362人12,907人96.6%

31年で希望者は4,796人、26.4%減りました。内定者も2,931人、18.5%減っています。内定率は87.2%から96.6%へ9.4ポイント上がりましたが、内定した人の頭数は2割近く少なくなりました。採る側から見ると、実感に近いのは率ではなく頭数のほうです。

内定率が上がったこと自体は、学生にとってよい数字です。同時にそれは、募集をかける側にとって「まだ決まっていない人」がほとんどいない状態を意味します。

減ったのはどの学校か

大学とそれ以外で、動きが逆になっています。

区分平成7年3月卒令和8年3月卒増減
大学7,706人9,884人+2,178人(+28.3%)
大学以外(短大・高専・専修)10,452人3,478人▲6,974人(▲66.7%)
大学等(合計)18,158人13,362人▲4,796人(▲26.4%)

平成7年3月卒のときは、就職を希望する人の57.6%が大学以外の学校から出ていました。令和8年3月卒では26.0%です。大学の割合は42.4%から74.0%へ入れ替わりました。全体が4分の3に減ったのではなく、大学がふえたぶんを打ち消す形で、大学以外が3分の1になったという中身です。

直近3年の内訳も見ておきます。

学校令和6年3月卒令和7年3月卒令和8年3月卒
大学9,988人10,076人9,884人
短期大学527人447人361人
高等専門学校225人226人195人
専修学校2,974人2,820人2,922人

短期大学はこの3年で527人から361人へ31.5%減りました。県内の短大から就職する人は、1年で361人です。専修学校は2,922人で前年より3.6%ふえています。大学も令和5年3月卒の10,470人が最も多く、そこから3年で5.6%減りました。

高校卒業予定者はどうか

高校卒は逆に、2年続けてふえています。

項目令和7年3月卒令和8年3月卒前年比
高卒求人数11,410人10,942人▲4.1%(5年ぶりの減少)
就職希望者数2,258人2,360人+4.5%(2年連続の増加)
求人倍率5.05倍4.64倍▲0.41P(5年ぶりの低下)
就職内定者数2,178人2,305人+5.8%(8年ぶりの増加)
就職内定率96.5%97.7%+1.2P

求人倍率が5年ぶりに下がったのは、求人が減ったことと希望者がふえたことの両方によります。それでも4.64倍で、高校生1人に4.6件の求人がある状態に変わりはありません。

求人の中身を職業で割ると、全体が4.1%減るなかで事務だけが666人から736人へ10.5%ふえていました

職業令和7年3月末令和8年3月末増減率
管理、専門、技術1,060人1,009人▲4.8%
事務666人736人+10.5%
販売867人720人▲17.0%
サービス1,282人1,299人+1.3%
生産工程、輸送・機械運転、建設、運搬等7,299人7,004人▲4.0%
合計11,410人10,942人▲4.1%

大きく5つに分けた区分のうち、2桁でふえたのは事務だけです。事務の担い手を高校卒で採ろうとする会社がふえている、という形になっています。

ただし規模で割ると、29人以下の会社だけで3,516人を募集しています。県内の就職希望者2,360人が全員来たとしても、この区分だけで1,156人分が残ります。30〜99人の2,971人を足せば、募集の数は希望者の2.7倍です。

この数字を自社に置き換えると

ここまでを3行にまとめます。内定率は過去最高で、決まっていない人はほとんどいない。母集団は31年で26.4%減った。そのなかで短大・高専・専修学校という入口が3分の1になった。

短大・専修学校は、事務の担い手を採るときの入口として長く使われてきた学校です。そこから就職する人が県内で年3,478人、短大だけなら361人という数になりました。高校卒の求人では事務が10.5%ふえていますが、希望者2,360人に対して29人以下の会社だけで3,516人の募集があります。数の上では、事務の人手を新卒の採用で埋める前提が立てにくくなっています

そこで順番を入れ替えます。人を探してから仕事を割り当てるのではなく、いまある事務のうちどれを渡せる形にするかを先に決める、という順です。渡す先はAIでも、残った人でも、外の会社でもかまいません。先に決めておくと、採用できた年もできなかった年も同じ手順で回せます。

渡せる形にする作業そのものは、読んで書く仕事です。求人票や募集要項の文面、入った人へ渡す手順書、毎月くり返している事務。この3つはいずれもAIへ渡していける部分で、渡したぶんの時間は経営者に戻り、文章にした手順は会社に残ります。

念のため申し添えますと、AIを入れれば人が採れる、という話ではありません。採用の可否や労働条件は労働基準法・職業安定法の範囲で決めるもので、個別のご事情は社会保険労務士などの専門家の領域です。ここで扱っているのは、そのまわりにある書き物の部分だけです。

出典

※本記事は2026年9月12日時点の公表情報にもとづいています。人数・内定率・求人倍率はすべて広島労働局の公表値です。増減数・増減率・構成比・大学以外の合計(大学等から大学を差し引いた数)は、公表値をもとに弊社で計算した参考値です。大学等の就職内定状況は各ハローワークが管内の学校に確認して取りまとめたもので、連絡の取れない学生を未内定として数えるなど、厚生労働省および文部科学省が公表している「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」とは調査方法が異なります。平成7年3月卒との比較は、同じ調査の【参考2】【参考3】に収められた32年ぶんの系列によります。高校卒業予定者の数字は平成4年3月卒以降との比較で、職業別・規模別の求人数は令和8年3月末日現在の値です。

この記事に出てきた仕事、AIに任せると

新卒で事務の人手を埋める前提が立てにくいのなら、先に決めるのは「どの事務を渡せる形にするか」です。募集の文面を書く、社内の段取りを手順として残す、そのうえで日々の事務を任せていく。この記事の内容と地続きなのは次の3つです。

任せられる仕事の全体は支援内容の一覧に、任せたときにひと月で戻る時間の試算(約28時間)はトップページにまとめています。

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