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生成AIの無料版を会社の仕事に使ってよいか|ChatGPT・Claude・Gemini の学習オフと情報漏洩を防ぐ線引き、広島県で生成AIを使う事業者の約7割は無料版(2026年10月27日確認)

生成AIの無料版を会社の仕事に使ってよいかは、何を入れるかで決まります。ChatGPT の個人向けプラン(Free、Plus、Pro)は、初期設定では入力した内容がモデルの学習に使われることがあり、Google の Gemini アプリ(個人のアカウント)は会話の一部を人のレビュアーが読むことがあります。一方、ChatGPT Business、Claude Team、Google Workspace の Gemini など法人向けのプランは、初期設定で学習に使いません。無料版で試すなら、学習オフの設定をしたうえで、お客様の情報と社外秘は入れないと決めて使うのが線引きです。

この記事では、各社の公式のヘルプページ(2026年10月27日に確認)をもとに、無料版と法人向けのプランで入力した内容の扱いがどう違うか、学習オフの設定の場所、無料版で試すときに会社として決めておくことを整理します。あわせて、広島県の調査から、生成AIを使っている県内の事業者のうち無料版がどれくらいを占めるかを見ます。なお、当社は Claude の導入支援をしている会社です。どの製品が安全かの判定はしません。

無料版の設定を一つずつ確かめる代わりに、任せる仕事と入れてよい情報を先に決めてAIへ渡す選択肢を記事の最後にまとめています →

無料版と有料版で、入力した内容の扱いは違うのか

分かれ目は「無料か有料か」ではなく、個人向けのプランか、法人向けのプランかです。ChatGPT の場合、有料の Plus や Pro も個人向けのプランなので、学習の扱いは無料版と同じ側に入ります。Claude も、個人向けの Free、Pro、Max と、法人向けの Team、Enterprise とで扱いが分かれています。

サービス個人向けのプラン法人向けのプラン
ChatGPTFree、Plus、Pro は、内容がモデルのトレーニングに使われることがある。設定でオフにできるBusiness、Enterprise、Edu、API は、初期設定でモデルの改善に使わない
ClaudeFree、Pro、Max は、モデルの改善の設定をオンにした場合などに使われるTeam、Enterprise、API などの商用の製品は、初期設定で学習に使わない
Gemini個人の Google アカウントでは、会話の一部を人のレビュアーが読み、改善に使うことがあるGoogle Workspace の仕事用アカウントでは、人によるレビューも、許可なくモデルのトレーニングに使うこともないと説明している
Microsoft Copilotこの記事では扱っていない職場のアカウントで使う Microsoft Copilot と Copilot Chat は、プロンプトと応答を基盤モデルのトレーニングに使わない(エンタープライズ データ保護)

法人向けのプランでも、高評価・低評価のボタンでフィードバックを送った場合や、自分から協力を選んだ場合は、その会話が改善に使われることがある、と各社のページにあります。「法人向けなら何を入れてもよい」という意味ではありません。

学習オフの設定は、どこにあるのか

個人向けのプランでも、設定で学習への利用を止められます。ただし止められるのは「これからの会話」で、オンの間に入れた内容はさかのぼって消えません。

サービス設定の場所(公式ページの表記)覚えておくこと
ChatGPT設定 > データ管理 >「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ。またはプライバシーポータルで「私のコンテンツでトレーニングしない」一時チャットは学習に使われない。オフにしていても、回答に高評価・低評価を付けると、その会話全体が使われることがある
Claudeモデルの改善の設定をオフ(公式ページは設定の名前だけを書いている)オンの間の新しい会話は、個人が分からない形で最長5年保存されることがある。シークレットチャットは改善に使われない。削除した会話は30日以内に裏側の保存からも消える
GeminiGemini アプリ アクティビティの画面で「アクティビティの保存」をオフオフにすると今後のチャットはトレーニングに使われない。ただしチャットは72時間アカウントに保持される。公式ページは「レビュアーに見られたくない機密情報は入力しないでください」と書いている

設定の名前と場所は、画面の作り直しで変わることがあります。社内で手順を配るときは、配る日に画面で確かめてから配ってください。

広島県の事業者は、無料版と有料版のどちらを使っているのか

広島県の「令和7年度DXに関する実態調査」では、生成AIを活用している県内の事業者は23.8%で、そのうち無料版が16.7%、有料版が7.1%でした。使っている事業者のうち、およそ7割(当サイトの計算で70.2%)が無料版です。

従業員の規模活用している(有料版)活用している(無料版)
10人未満6.2%14.9%
10〜100人未満10.9%24.9%
100人以上27.1%33.0%
全体(令和7年度)7.1%16.7%
全体(令和6年度)3.0%8.1%

どの規模でも、無料版で使っている事業者のほうが多い結果です。調査は「有料版」が個人向けの有料プランか法人向けのプランかを分けて尋ねていないため、法人向けのプランを使っている事業者の割合は、この表からは分かりません。

まだ生成AIを使っていない事業者に課題を尋ねた問いでは、「入力した情報が漏洩するリスクがある」が11.2%、「ルールや基準の作成が難しい」が14.8%でした(いちばん多いのは「具体的な効果がイメージできない」59.4%)。調査の詳しい数字は広島県の事業者の生成AI活用率の記事にまとめています。

無料版で試すときに、会社として決めておくこと

ここからは当サイトの考えです。無料版で試すこと自体は、使い道をつかむ近道になります。そのかわり、次の3つは試す前に決めて、紙1枚にしておきます。

決めること具体例
1. 入れない情報の線お客様の名前・連絡先、見積もりや取引の金額、従業員の個人情報、まだ公表していない計画。文面を整えたいときは「A社」「お客様A」に置き換えてから入れる
2. 設定をそろえる使う人全員が、学習オフの設定をしてから使う。会社の情報に近い作業は一時チャットやシークレットチャットで行う。設定した日を記録しておく
3. 続けるときの切り替え同じ仕事で毎週使うようになったら、個人のアカウントのまま続けず、法人向けのプランへ移す。法人向けのプランは、だれが使っているかを管理者が見られる

たとえば、お客様へのお詫びのメールを整えたいときは、名前と注文番号を伏せた下書きを無料版に渡し、出てきた文面に担当の方が名前と日付を戻してから送ります。下書きを一から書く時間が戻り、お客様の情報は外に出ません。

この記事を読むときの注意

  • 確認日=各社の扱いは、2026年10月27日に OpenAI、Anthropic、Google、Microsoft の公式のヘルプページで確かめたものです。規約と設定は予告なく変わることがあります。使う前に、必ず公式ページで最新の内容を確かめてください
  • 扱っていないこと=個人情報保護法などの法律にあたるかどうかの判断、各社の規約の全文、データの保存場所(国)、API の細かな設定、個人向けの Microsoft Copilot の扱いは扱っていません。お客様の個人情報を扱う業種の方は、顧問の専門家にもご相談ください
  • 表の書き方=各社のページの説明を、当サイトが短くまとめたものです。例外(安全のための確認、フィードバックの送信など)はすべては載せていません
  • 調査の数字=広島県の調査は、回答した事業者の割合をウェイトバックで補正した値です(生成AIの活用状況の問いは n=1,094)。「およそ7割(70.2%)」は 16.7÷23.8 を当サイトが計算したものです
  • 当社の立場=当社は Claude の導入支援をしています。どのサービスが安全か、優れているかの判定はしていません

出典

※本記事は2026年10月27日時点の公表情報にもとづいています。

この記事に出てきた仕事、AIに任せると

無料版でも法人向けのプランでも、最初に決めるのは「どの仕事を渡し、どの情報は入れないか」です。メールの下書き、資料のまとめ、調べものを、名前や金額を伏せた形で渡す手順が決まれば、安心して任せる範囲を広げられます。

任せられる仕事の一覧は支援内容にまとめています。

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「どの作業なら任せられるのか、まだ分からない」という段階で、まったく問題ありません。オンラインは全国どこでも対応します。対面をご希望の場合は広島県内へお伺いします。竹原市に拠点があるため、竹原・三原・東広島は特にお伺いしやすい地域です。

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