コラム
広島県の特定技能外国人は1万3,151人で全国11位、造船・舶用工業は3,348人で全国1位(令和8年6月末)|分野別と中国5県の比較

出入国在留管理庁の「特定技能在留外国人数(令和8年6月末現在)」によると、広島県で働く特定技能1号の外国人は1万3,151人で、47都道府県のなかで11位でした。半年前(令和7年12月末)の1万2,128人から約8.4%増えています。分野別では、造船・舶用工業が3,348人で全国1位です。全国の造船・舶用工業の1号(1万1,641人)の約29%が広島県にいる計算で、県内の1号の約4人に1人がこの分野です(順位と割合は当サイトの計算)。
この記事では、広島県の特定技能外国人の人数を分野別・中国地方の県別に表にまとめ、外国人を受け入れている会社の経営者が、事務のどこをAIに渡せるかを書きます。事業主の届出にもとづく外国人の働き手全体の数は広島県の外国人雇用状況の記事で扱っています。
雇用契約の説明や生活の案内を、やさしい日本語や母国語で用意する手間を、AIに渡す選択肢を記事の最後にまとめています →
広島県の特定技能外国人は何人いるか
令和8年6月末の時点で、広島県の特定技能1号は1万3,151人です。全国は42万5,961人で、広島県は11位でした。1位は愛知県(3万1,677人)、2位は東京都(2万8,541人)、3位は大阪府(2万7,582人)です。半年前の令和7年12月末も、広島県は1万2,128人で11位でした(当サイトの計算)。
より熟練した技能を求める特定技能2号は、広島県で600人、全国1万8,295人のなかで9位です。全国の2号は半年で約2.3倍に増えており(出入国在留管理庁の発表)、1号から2号へ移る人が増えています。
| 区分 | 広島県 | 47都道府県の順位 | 全国 |
|---|---|---|---|
| 特定技能1号(令和8年6月末) | 1万3,151人 | 11位 | 42万5,961人 |
| 特定技能1号(令和7年12月末) | 1万2,128人 | 11位 | 38万2,341人 |
| 特定技能2号(令和8年6月末) | 600人 | 9位 | 1万8,295人 |
半年の伸びは、全国の1号が約11.4%増、広島県が約8.4%増でした。広島県の伸びは全国よりやや緩やかです(当サイトの計算)。
広島県で特定技能外国人が多い分野はどこか
広島県の1号を分野別に見ると、造船・舶用工業が3,348人で最も多く、全国1位です。2位は愛媛県の1,880人、3位は香川県の1,768人で、瀬戸内の造船の集まる県が上位に並びます。次いで、飲食料品製造業2,328人、工業製品製造業2,292人、介護1,725人、建設1,368人と続きます。漁業も616人で、北海道(1,080人)に次ぐ全国2位でした。
| 分野(特定技能1号) | 広島県 | 47都道府県の順位 | 全国 |
|---|---|---|---|
| 造船・舶用工業 | 3,348人 | 1位 | 1万1,641人 |
| 飲食料品製造業 | 2,328人 | 14位 | 10万769人 |
| 工業製品製造業 | 2,292人 | 10位 | 6万2,033人 |
| 介護 | 1,725人 | 14位 | 7万9,884人 |
| 建設 | 1,368人 | 9位 | 5万2,132人 |
| 外食業 | 768人 | 13位 | 4万9,060人 |
| 漁業 | 616人 | 2位 | 4,912人 |
| 農業 | 372人 | 26位(同数の県あり) | 4万4,050人 |
造船・舶用工業は、2号でも広島県が180人で全国1位です(全国644人・2位愛媛県114人・3位香川県79人)。造船の現場では、1号から2号へ進んで長く働く人も広島県に集まっていることが分かります(順位は当サイトの計算)。
中国地方の県と比べるとどうか
中国地方5県で比べると、広島県の1号は岡山県の約2倍で、5県で最も多くなっています。造船・舶用工業の人数の差が大きく、広島県が3,348人に対し、岡山県は277人、山口県は255人です。
| 県 | 特定技能1号 | うち造船・舶用工業 | うち工業製品製造業 | うち介護 |
|---|---|---|---|---|
| 広島県 | 1万3,151人 | 3,348人 | 2,292人 | 1,725人 |
| 岡山県 | 6,543人 | 277人 | 1,387人 | 1,044人 |
| 山口県 | 3,876人 | 255人 | 545人 | 766人 |
| 鳥取県 | 1,213人 | 5人 | 180人 | 259人 |
| 島根県 | 1,172人 | 17人 | 186人 | 326人 |
外国人を受け入れる会社では、経営者のどんな事務が増えるか
特定技能の外国人を受け入れる会社(制度上は「特定技能所属機関」)には、雇用契約の内容を本人が分かる言葉で説明すること、生活や仕事の支援を計画どおり行うこと、出入国在留管理庁への届出などが求められます。支援の一部は登録支援機関に委託できますが、当サイトが見ている範囲では、次のような事務が経営者や現場の責任者の手元に残りがちです。
- 説明と案内の文書づくり=就業規則や安全の決まり、ごみの出し方や役所の手続きの案内を、やさしい日本語や母国語で用意する
- 現場の手順書=口頭で教えてきた作業の手順を、写真つきの短い手順書にして、だれが教えても同じ内容になるようにする
- 記録と書類の整理=面談や支援の記録、在留期限や届出の期日を一覧にして、漏れがないかを確かめる
これらは、元になる日本語の文書をAIに渡して下書きや翻訳、一覧づくりをさせ、経営者や担当者が確かめる形にできます。ただし、在留資格の手続きや届出の内容の判断はAIに任せず、地方出入国在留管理局・登録支援機関・行政書士に確かめてください。この記事は、制度の良し悪しや受け入れの是非を論じるものではありません。
この記事を読むときの注意
- 調べた時点=令和8年6月末現在の速報値です(出入国在留管理庁が令和8年9月に公表)。2026年10月29日に出入国在留管理庁のページで資料を確かめた時点の内容にもとづいています
- 合計の差=都道府県別の合計(1号42万4,992人)と全国の総数(42万5,961人)の差の969人は、表の「不詳」の行に入っています
- 順位と計算=都道府県の順位・割合・半年の伸び率は、資料の表から当サイトが計算したものです。同じ人数の県があるときは同じ順位として数えています
- ほかの統計との違い=外国人雇用状況の記事の人数は、事業主の届出にもとづく全在留資格の働き手の数で、この記事の特定技能だけの数とは対象が違います
- 制度の扱い=この記事は人数を紹介するもので、在留資格の手続きや受け入れの可否についての助言ではありません
出典
- 出入国在留管理庁「特定技能在留外国人数の公表等」
- 同「特定技能1号在留外国人数 第1表、第2表、第3表(令和8年6月末現在)」(PDF)
- 同「特定技能2号在留外国人数 第1表、第2表、第3表(令和8年6月末現在)」(PDF)
- 同「特定技能在留外国人数(令和8年6月末)のポイント」(PDF)
- 同「特定技能1号在留外国人数 第1表、第2表、第3表(令和7年12月末現在)」(PDF)
※本記事は2026年10月29日時点の公表情報にもとづいています。
この記事に出てきた仕事、AIに任せると
広島県は造船・舶用工業の特定技能外国人が全国で最も多く、受け入れる会社では説明や案内の文書、現場の手順書、届出の期日の管理が増えます。日本語の元の文書からやさしい日本語や母国語の下書き、写真つきの手順書、期日の一覧をAIに作らせ、担当者が確かめる形にすると、その時間が経営者と現場に戻ります。
任せられる仕事の一覧は支援内容にまとめています。
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